車検のいろは


車検の知識をしっかり押さえて、自分に合った車検を選ぼう!

名義変更を行わずに車検を受ける方法や、名義変更の手続き方法、そして、車検と名義変更を同時に行う方法などについて紹介します。

いろは その29 車検時の名義変更について
車検時の名義変更について詳しく解説

「名義変更を行わなくても車検を受けることは可能?」
「車の名義変更に必要な手続きは?」
「車検と同時に名義変更を行うことは可能?」

車検時の名義変更について、このような疑問をお持ちの方も少なくないでしょう。
オークションや中古車販売で車を譲り受けた際には忘れずに名義変更を行う必要がありますが、名妓変更を行わなくても車検を受けることは可能です。

また、車検と同時に名義変更を行うことも可能なので、準備が必要な書類や手続きの方法について正しく理解し、スムーズに手続きを行いましょう。

本記事では、名義変更を行わずに車検を受ける方法や、名義変更の手続き方法、そして、車検と名義変更を同時に行う方法などについて紹介します。

名義変更をしなくても車検に出せるのか

名義変更を行わなくても車検を受けることは可能ですが、別途必要書類を準備する必要があります。

また、車をオークションで購入した場合、購入手続きが完了すると前の所有者と連絡がつかない場合がほとんどであるため、必要書類の準備や手続きに時間がかかることがあります。

ここからは、車の名義を変更せずに車検を受ける方法や、車の名義を行わない場合のデメリットについて紹介します。

  • ●車の名義変更とは
  • ●他人名義で車検に出す方法
  • ●車の名義変更をしないデメリット

他人名義で車検を行うためにはどのような手続きが必要なのでしょうか。
車の名義を変えずに車検を受ける方法についてくわしく見ていきましょう。


車の名義変更とは

「移転登録」とも呼ばれる車の名義変更は、中古車両の購入や車の相続の際に必要な手続きです。
違う管轄の運輸支局に転入する場合、ナンバープレートを変更する必要もあり、申請時には車を持ち込む必要もあります。

前の所有者から車を譲り受ける場合には、異なる運輸支局に転入申請を行う必要もあるため、ナンバープレートの変更のために申請時には必ず該当車両を持ち込みましょう。
名義変更には直接運輸支局の窓口で申請を行う方法のほか、インターネット上で手続きを完結させる「OSS申請」という方法もあります。
日中仕事があり運輸支局に出向くことが難しい場合には、年中無休で対応しているOSS申請を利用しましょう。


他人名義で車検に出す方法

必要書類を準備し「代理人」として手続きを行う場合、車の名義変更は不要です。
知人や身近な人から車を譲り受ける場合には連絡先などの重要情報や必要書類を準備することが容易ですが、オークションなどで仲介業者を通しやり取りを行う場合には必要書類の準備に時間を要することがあります。

所有者間のトラブルを未然に防止するためにも、前の所有者と名義変更の進め方について事前に相談して決めておくようにしましょう。


車の名義変更をしないデメリット

車の名義変更をしない場合、住所変更をしない場合と同様に納税通知書が違う住所に送られたり、事故が発生した場合前の所有者に連絡がいってしまったりするデメリットがあります。

自動車税の納税通知書は5月上旬ごろ到着し、多くの場合6月中の支払いが必要であるため、名義の変更が済んでいないと前の所有者に自動車税が請求される恐れがあります。

車検と名義変更は同時にできる?

ここまで、車の名義変更をせずに車検を受ける方法について紹介しました。
車の所有には2年ごとの車検が必要ですが、車検と同時に名義変更を行うことは可能なのでしょうか。
実は、必要書類の準備と適切な手続きを踏めば、車検と名義変更を同時に行えます。
ここからは、車検と同時に名義変更を行う際の申請場所や、必要書類について紹介します。

  • ●車検と名義変更を一緒するべき理由
  • ●名義変更を申請する場所
  • ●必要となる書類

車検と同時に名義変更を行う際には、必要書類を忘れずに持参するように気をつけましょう。


車検と名義変更を一緒にするべき理由

車の譲渡や中古車の購入の際、車検の有効期限が失効している場合があります。
その場合、早いうちに車検を受ける必要があるため、車検と同時に名義変更を行うことで必要な手続きを一度に済ませられるため、手間や時間を省けます。


名義変更を申請する場所

車検と名義変更を一度に行う場合、まず行うべきなのが名義変更手続きです。
名義変更手続きは、普通自動車の場合には運輸支局、軽自動車の場合には自動車検査登録所へ申請を行い、管轄の運輸支局・事務所にて新しい所有者本人が手続きを行います。


必要となる書類

所有者に関する記載がある「Aタイプ車検証」の名義変更を行う際、旧所有者が必要な書類は、以下の通りです。

  • ・申請書(OCR シート第1号様式)
  • ・手数料納付書
  • ・自動車検査証
  • ・印鑑証明書
  • ・譲渡証明書
  • ・印鑑

手数料納付書には自動車検査登録印紙の添付が必要で、自動車検査証は車検の有効期限が記載されているものに限ります。
また、印鑑証明書は発行後3か月以内のものであり、譲渡証明書には旧所有者の実印の押印が必要です。
また、新所有者の必要書類は、以下の通りです。

  • ・新所有者の印鑑証明書
  • ・新所有者の印鑑

新所有者の印鑑証明書は発行から3か月以内のもの、そして新所有者本人が直接手続きを行う際には印鑑証明書に登録されている実印が必要です。

車の名義変更には登録手数料500円がかかり、自動車登録番号の変更も同時に行う場合にはナンバープレート交付手数料約2,000円が必要です。

名義変更手続きに時間がかかるケース

状況によって、名義変更手続きに時間がかかる場合があります。

  • 希望ナンバーでの申し込む場合
  • 車検が切れている場合

ここからは、名義変更手続きに時間がかかってしまう2つのケースについて紹介します。


希望ナンバーでの申し込む場合

車の名義を変更する場合、ナンバープレートの変更も必要です。
ナンバープレートを変更する際に希望のナンバーを指定する「希望ナンバー制」を利用するとき、手続きに時間がかかる場合があります。

希望ナンバーには抽選対象希望番号と一般希望番号があり「777」などのゾロ目ナンバーは人気が高いため抽選が行われます。
抽選対象希望番号の設定には時間がかかる一方、一般希望番号は誕生日などのランダム数字を選択でき、比較的短い時間で手続き可能です。

一般希望番号は手数料の支払いからナンバー発行まで4日ほど、抽選対象希望番号にはそれ以上の時間がかかります。


車検が切れている場合

道路運送車両法によって車検の有効期限が切れている車両の名義変更は不可能であるため、車検を通したあとに名義変更を行う必要があり、通常よりも手続きに時間を要します。

車検が切れた車両で公道を走行した場合、違反行為として違反点数6点が引かれるほか、30日間の免許停止、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科せられます。

車検切れの車両を車検に通す際、移動に車を使用する必要がある場合には、自治体の窓口で仮ナンバーを申請しましょう。

車検が切れた場合の対処法について知りたい方は”車検が切れた!罰則や罰金はある?車検切れの場合の対処法”をご覧ください。

車検と名義変更を同時に行う2つの方法

車検と名義変更を同時に行う場合、個人で手続きする方法と業者に手続きを依頼する方法の2種類があります。

  • ●個人で車検と名義変更を同時に行う方法
  • ●業者に依頼して車検と名義変更を同時に行う方法

個人での手続きと業者への依頼には、それぞれどういったメリットがあるのでしょうか。
車検と名義変更を同時に行う方法について、2種類の方法におけるメリットもあわせて確認しましょう。


個人で車検と名義変更を同時に行う方法

個人で手続きを行う場合、まず以下4点の必要書類を準備します。

  • ・元所有者の印鑑証明書
  • ・新所有者の印鑑証明書
  • ・新所有者の車庫証明書
  • ・車検証

必要書類の準備が整ったら、管轄の運輸支局を調べ、窓口へ直接足を運び手続きを行います。
最寄りの運輸支局は国土交通省の公式サイトで確認できます。


個人で手続きするメリット

個人で手続きを行うと、費用を最小限に抑えられます。
名義変更にかかる費用は手数料500円のみで済みます。


業者に依頼して車検と名義変更を同時に行う方法

業者に手続きを依頼する場合、まず費用や委託範囲、手続き期間などを比較することで最適な代行業者を選びます。
会社によって委託範囲が異なるため、手続きを全て依頼するのか、運輸支局での手続きのみを委託するのか、自身の状況に合わせて判断しましょう。
また、依頼から手続きまでにかかる必要期間も確認が必要です。
業者を選んだら、つぎに必要書類を準備しましょう。
個人で手続きを行う場合の必要書類に加え「譲渡証明書」「新所有者・旧所有者の委任状」が必要です。
必要書類の準備が完了次第、業者への依頼手続きを済ませ、手続き完了の連絡を待ちましょう。


代行業者に依頼するメリット

代行業者に手続きを依頼するメリットは、手続きに要する手間を省けることです。 追加書類は必要ですが、必要な書類を揃えて提出すれば、あとは車を受け渡すだけで面倒な申請手続きを代わりに済ませてくれます。
運輸支局の窓口は土日祝日などに休業してしまうため、平日昼間に時間が取れない場合には代行業者の利用を検討しましょう。

車の譲渡時は車検の名義変更が重要

車の名義変更を行わなくても車検を受けることは可能ですが、名義変更を怠ると納税通知書の送付に問題が発生したりや利用者間のトラブルに発生したりする恐れがあるため、車を譲り受けた際には遅かれ早かれ名義変更を行う必要があります。

車検と同時に名義変更を行うことも可能なので、一度に手続きを済ませ手間を省きましょう。

車の名義変更手続きは代行業者への依頼も可能です。

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