ユーザー車検の費用目安や準備するべきもの、車検を受ける流れなどについて解説します。
いろは その35 ユーザー車検費用っていくら?
- ユーザー車検費用っていくら?
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車検を安く済ませたいと思われている方に向けて、ユーザー車検の費用についてご紹介する記事です。
整備工場やディーラーに依頼すると、高額な費用がかかる車検。しかしユーザー車検にすると費用を大幅に抑えられることがあります。
しかし自分で車検を受けるときの費用は具体的にどのくらいなのか、どのような準備が必要なのか…と、不安に思われる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、ユーザー車検の費用目安や準備するべきもの、車検を受ける流れなどについて解説します。参考にしていただければ、自分で車検を受ける全容についてご理解いただけるはずです。 ユーザー車検とは
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ユーザー車検とは、運輸支局に車を持ち込んで、自分だけで車検を受けることです。
一般的に車検と言えば、整備工場やディーラーなどに依頼します。しかしユーザー車検では車検に通るように車の整備を行い、車検のために必要な手続きなどもすべて自分で行います。
車の持ち込みなども自分で行うため、整備工場やディーラーなどを介することはありません。ユーザー車検のメリット
ユーザー車検には次のようなメリットがあります。
- 【メリット】
- 費用を安く抑えられる
- 車検の知識が得られる
ユーザー車検をすると、車検の費用を安く抑えられることが大きなメリットとなります。車検を依頼すると、整備技術料などの手数料が付加されるため、車検全体の費用が高くなりがちです。
しかし自分で車検を受けるのであれば、最低限必要とされる法定費用のみで車検を通すこともできます。業者に依頼するときと比べて半額ほどになることもあり、車検費用を抑えたいと思っている方にとってはメリットとなるでしょう。
また車検や車についての知識が得られることもメリットのひとつです。車の整備を自分で行えば、その分、車についての知識や技術を得られるようになります。するともし車の不具合が起きたときでも、自分で対処できる力がつくはずです。
以上のようにユーザー車検には、2つのメリットがあります。車検を安くあげたい方は”車検を安くあげるコツ”をご覧ください。
ユーザー車検のデメリット
自分で車検を受けることにはメリットもありますが、反面、デメリットとなる点もあります。
- 【デメリット】
- 車検に通らないことがある
- 部品交換や整備費用がかかることがある
- 車検を受けられる時間が限られる
車に不具合がある場合、ユーザー車検では車検に通らないことがあります。車検に合格するためには整備や部品交換が必要となることが多いでしょう。すると結局整備工場などに依頼しなければならず、通常の車検と費用が変わらなくなってしまうこともありえます。
また車検を受けられる時間が限られているのもデメリットのひとつです。自分で車検を受けるには、運輸支局の営業時間内に車を持ち込まなければなりません。運輸支局は平日のみの営業で、車検の受付時間に間に合うように行く必要があります。
もし平日の日中に仕事をしている方であれば、運輸支局の営業時間内に行くことも難しいかもしれません。メリットもありますが、以上のようなデメリットもあることを知っておいてください。 ユーザー車検にかかる費用
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ユーザー車検のメリットのひとつであるのが、かかる費用の安さです。それではユーザー車検の費用はどのくらいなのでしょうか?
法定費用と整備費用の2つの観点からご紹介していきます。法定費用
ユーザー車検の法定費用について、一例を見てみましょう。
- 検査手数料:2,100円(印紙400円+証紙1,700円)
- 自動車重量税:24,600円
- 自賠責保険(24ヶ月):27,840円
- 計54,540円
出典:国土交通省東北運輸局:Q7.ユーザー車検を受けたいのですが費用について教えてください。
上記の費用例は、車両重量1,300kgの車両であった場合です。詳細な費用は車種や車の種類により変わるため、ご自身の愛車にあわせて計算をしてください。
必要となる費用は検査手数料・自動車重量税・自賠責保険料の3つです。業者に依頼する一般的な車検でも、法定費用の金額は変わりません。しかし車の整備が不要なら、法定手数料の支払いだけで済む場合もあります。車検全体の費用と考えるとかなり安いと思えるのではないでしょうか。整備費用
自分で車検を受ける場合でも整備費用が必要となることもありますが、金額は整備の内容により変わります。具体的には部品交換代が必要ですが、整備を業者に依頼する場合は工賃も必要です。
もし車に整備をするべき箇所がないなら、整備費用は必要ありません。整備箇所がない場合は、自分で車検を行うことで費用を大幅に抑えられるでしょう。 ユーザー車検を受ける前に知るべきポイント
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次の車検を自分だけで受けたいと考えているなら、車検を受ける前に知っておくべきポイントがあります。3つのポイントについて解説しますので、初めて車検を受けようと思われている方はぜひ参考にしてください。
自分で整備・点検できる知識が必要
まずは自分で車を整備・点検するための知識が必要となります。
車についての知識がない方が自分だけで受けたとしたら、車検に合格しない可能性が高くなるでしょう。車検前に確認するべきポイントを知り、車を車検に適した状態に整えるための知識が必要となります。
通常の車検なら整備士にみてもらうところをご自身で行うのですから、車への知識や技術が必要なことは確かです。平日の日中のみ対応している
ユーザー車検を受けようと思っているなら、平日の日中しか受けられないことも知っておくべきです。
運輸支局はエリアによって多少営業時間が違うようですが、営業時間と受付時間はおおむね次のようになっています。受付時間 検査時間 8:30~10:00
10:00~11:45
12:20~14:00
14:00~15:459:00~10:15
10:30~12:00
13:00~14:15
14:30~16:00そして土日は営業をしていません。つまり平日の8:30から16:00までに運輸支局に行けない方は、自分だけで車検を受けることが難しくなります。
整備工場やディーラー、車検専門店などに依頼する場合は、時間の融通をきかせてもらえます。代車も用意してもらえるでしょう。しかし代車なども準備されないため、営業時間・検査時間にあわせる必要があります。
スケジュールの都合がつくかどうか、今一度考えてみてください。車検とは別に24カ月(2年)点検を受ける
ユーザー車検を受ける場合、別途24カ月(2年)点検を受けるようにしてください。
24カ月(2年)点検とは法定点検のことで、車にトラブルが起こらないようにするために受ける点検のことです。車検は定められた保安基準に適合することを確認するためのものですが、法定点検は車を安全に運転できるようにするため行われます。
24カ月(2年)点検を整備工場などの業者に依頼する場合、車検とは別に2~5万円ほどの費用がかかります。結果的に、車検を依頼するのと変わらない費用がかかることもあるでしょう。
ただし安全運転のために、24カ月(2年)点検は必ず受けたいものです。 ユーザー車検に必要な書類
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車検に必要な書類は次のとおりです。
- 【必要書類】
- 検査証(自動車検査結果通知書)
- 検査手数料印紙・証紙
- 自動車重量税納付書
- 重量税印紙
- 検査申請書(第3号様式) ※OCR申請書の印刷等に関する注意事項
- 申請書に使用者本人の直筆署名または、印鑑(委任状でも可)
- 自動車検査証(車検証)
- 自動車税納税証明書
- 自動車損害賠償責任保険証明書
- 定期点検記録簿(検査の前に定期点検を行っている場合)
- その他、大型ダンプ(土砂等以外を運搬するダンプを除く)の場合、自重計適合証の提示
出典:国土交通省東北運輸局:Q5.ユーザー車検を受けたいのですが必要な書類を教えてください。
自動車重量税納付書や継続審査申請書、自動車検査票は、運輸支局にて当日受け取るものなので準備する必要はありません。また車検前に定期点検を行っていないなら、定期点検記録簿も不要です。
ユーザー車検を受ける前には車を点検しておくだけでなく、以上のような必要書類も余裕をもって準備しておきましょう。 ユーザー車検の流れ
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それでは自分で受ける車検の流れについてご紹介していきます。
- 【流れ】
- 車を点検・整備する
- 必要書類をそろえる
- 14日前までにユーザー車検の予約をする
- 予約日に運輸支局に車を持ち込む
- 必要事項の記入を行う
- 法定費用を支払う
- 車検の受付を済ませる
- 検査コースにて検査を受ける
- 検査証を交付してもらう
- 検査証を貼る
車検を滞りなく受けるには、事前の準備が大切です。車の点検や整備、必要書類の準備、予約などはスケジュールに余裕を持って済ませておくようにしてください。予約はインターネットでできますが、車検当日の14日前までに済ませなければなりません。
そして予約した日になったら、ご自身で運輸支局へと車を持ち込みましょう。書類に必要事項の記入をしたり、必要な費用を支払ったりした後は検査コースにて検査を受けます。
無事に車検に合格したら検査証が交付されるので、その場で貼り替えたら車検は終了です。以上のような流れで車検を受けます。ユーザー車検の流れや検査項目について詳しく知りたい方は”車検を自分でおこなう方法!ユーザー車検の費用について”をご覧ください。
まとめ
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いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、ユーザー車検の費用や手順などがご理解いただけたと思います。
自分で車検を受けると費用が抑えられるメリットがありますが、整備が必要となった場合、通常の車検と費用が変わらなくなることもあるでしょう。またデメリットもあります。
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