リアワイパーレスの車は車検に通らない?
フロントガラスのワイパーについては保安基準において一定の条件が定められている一方、リアワイパーがついていない車種も存在するため、リアワイパーの有無は車検の合否に影響しません。
この保安基準には、フロントガラスに装備するワイパーについて明記されていますが、後方のワイパーについての記述はなく、リアワイパーレスの車であっても車検に通ることは可能です。
車検の基礎知識を知りたい方は”車検って何?基礎知識(有効期間・費用)”をご覧ください。
リアワイパーと車検の関係性について
先述した通り、保安基準においてリアワイパーに関する記述は見られないため、リアワイパーの有無は車検の合否に影響しないことがほとんどです。
実際、セダン系の車種や値段の安いグレードにあたる廉価車にはリアワイパーは装備されていません。
車検に合格しない原因について知りたい方は”車検に通らない7つの原因と合格するためのメンテナンス&対処法”をご覧ください。
リアワイパーレスの車種も存在する
ミニバンやワンボックスカーにはほとんどの場合リアワイパーが装備されているため、リアワイパーがついていない車種が存在するか疑問をもつ場合があるかもしれませんが、リアワイパーレスの車種は存在します。
なぜなら、本来リアワイパーは後方の窓に付着する泥や水を除去する役割を果たす部品であるため、大きなトランクルームをもつセダンタイプの車種の場合にはもともと後方窓に泥が付着することが少ないため、リアワイパーを設置する必要がないためです。
リアワイパー無しで車検に通らないケース
リアワイパーがない車でも車検に通ることは可能ですが、リアワイパー無しであるために車検に通らないケースが存在します。
リアワイパーレスの車が車検に通らないケースが、次の3つです。
- 改造車とみなされた場合
- 危険な状態だと判断された場合
- 車内にリアワイパー作動のスイッチが残っている場合
車検に通らない3つのケースについて、それぞれくわしく見ていきましょう。
ケース①改造車とみなされた場合
保安基準で定められている条件はあくまで最低限の基準に過ぎないため、保安基準に記載のない状況に関しては車検を担当する検査官の判断に委ねられます。
検査官が「リアワイパーの取り外しは改造である」と判断すれば車検には通りません。
ケース②危険な状態だと判断された場合
リアワイパーを取り外すと本来は存在しない突起が目立つため、その突起が事故の原因に繋がると判断されれば車検には通りません。
実際に、多くの車種においてリアワイパーを外したあとの状態ではボルトの先端が露出した状態になり、万が一走行中に歩行者や周囲のものに接触すれば事故の原因へ繋がる危険な状態といえます。
ケース③車内にリアワイパー作動のスイッチが残っている場合
検査員の判断基準によって異なりますが、リアワイパーの作動スイッチのみが残っている状態では車検に通らない場合があります。
リアワイパーの交換にかかる費用
リアワイパーの取り外し費用の目安金額は700円~2,000円です。
リアワイパーの取り外し後に保護キャップを取り付けたり、リアワイパーモーターを取り外したりすれば、さらに工費や部品代が加算されます。
可能な限り安く済ませたい場合は、自分でリアワイパーを取り外し、保護キャップを装着することも可能です。
リアワイパーがない車種も車検通過は可能
リアワイパーがない車種でも車検に通ることは可能です。
リアワイパーを取り外した場合には、必ず保護キャップを装着し、車検に通れる状態にしておきましょう。
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