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いろは42 車検に通らない7つの原因と合格するためのメンテナンス&対処法

これから車検を受けなければならない方に向けて、車検に通らない原因と対処法をご紹介していきます。
車検を受けたとしても、不合格になり「通らない」こともあるものです。
しかし車検に通らない理由はさまざま。
「できれば1回で車検に合格したい」と考えているなら、車検に通らない原因と対処法を知って、事前に対策を行っておきましょう。
今回の記事を参考にしていただければ、車検のために何をしなければならないかがわかるはずです。

車検に通らない原因

車検に通らない場合、次のような原因が考えられます。それでは考えられる7つの原因について見ていきましょう。

原因①:タイヤの摩耗などの劣化

まずは磨耗やひび割れなど、タイヤに劣化が見られる場合です。
車検では車のボディやエンジンルームだけでなく、タイヤもチェック項目のひとつとなっています。
次のようなタイヤを装着している場合、タイヤが原因で車検に通らなかった可能性があります。

  • 【考えられる原因】
  • スリップサインが見えるほど摩耗している
  • ひび割れや傷がある
  • 空気圧が正常ではない

一般的にタイヤは「スリップサイン」が露出し始めたら交換時期だと言われています。
車の知識がない方でも確認しやすい項目なので、車検の前にチェックしてください。
その際にタイヤにひび割れや傷がないか、空気圧が正常かも合わせてみておきましょう。
タイヤの劣化は車検に通らないだけでなく、公道走行時に整備不良として罰則も課される項目です。
車検を機に、タイヤの劣化について見直してください。
タイヤに関する車検時のチェック項目について詳しく知りたい方は“車検前のタイヤでチェックするべき3つのポイントとタイヤ管理のコツ”をご覧ください。

原因②:ライトの故障

次に考えられるのはライトの故障です。
ヘッドライトやブレーキランプ、テールランプなどが割れていると、照明の中心と焦点とが合わなくなります。
そのためライトが割れていたり、点灯しなかったりと故障している状態では車検に通りません。

原因③:クラクションの不具合

車検に通らない原因として盲点になりやすいのが、クラクションの不具合です。
検査ではクラクションの音や大きさが基準を満たしているか確認されます。
もし音を変えていたり、音がならなかったりする場合は車検で不合格となってしまいます。
不合格となった原因がわからなければ、クラクションの不具合を疑ってみてください。

原因④:マフラーやフレームの破損

マフラーやフレームが破損していることも原因のひとつとなります。
もし確認してみて、傷やサビなどの損傷があれば車検に通らない可能性が高いでしょう。
特にマフラーが破損していると、排気量が変わることもあるため車検のときに厳しくチェックされます。
車検に合格するには、破損が見られるマフラーやフレームは交換しなければなりません。

原因⑤:部品劣化などによるオイル漏れ

オイル漏れが見られる場合も、車検に通らないと考えてください。
たとえほんのわずかであっても、オイルが漏れていれば車検には通りません。
なぜならそのままにしておくと、エンジンの動きに支障をきたし、危険性の高い故障につながる可能性があるためです。
下回りを見れば確認できる項目であるため、車検前にオイル漏れが起きていないか入念にチェックしておきましょう。

原因⑥:発煙筒の不備

中には発煙筒が装備されていないため、車検に通らない車も珍しくありません。
発煙筒は事故や故障などの緊急時に、危険を知らせるための大切なアイテムです。
そのため発煙筒の車載は法令によって義務づけられています。
もし発煙筒が車載されていなければ、法令違反となり車検に通らなくなります。

原因⑦:基準以上の改造

車検が通らない原因として最後にご紹介するのは、基準以上の大幅な改造を行っていることです。
改造車で車検に合格するには、安全基準を満たさなければなりません。
基準を満たす範囲内での改造であれば車検に合格できます。
しかしパーツの装着によってボディのサイズが変わる、ターボエンジンへの変更などの改造では不合格となることが多いでしょう。
改造車を車検に通す場合は、事前に安全基準を確認して、改造部分を変更するなどの処置が求められます。

関連記事:車の構造変更による車検の流れについて

車検に通らない場合の対処法

それではもし愛車が車検に通らない場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
まずは不合格となった原因を改善することが考えられる対処法です。
しかし改善した後、どのようにすれば良いのかわからない方もいるかもしれません。
また車検に通らない原因を改善したくない場合もあるでしょう。
それぞれの方の状況を踏まえ、車検に通らない場合の4つの対処法について具体的にご紹介します。

対処法①:当日に再検査を受ける

最も簡単な対処法は、車検不合格となった原因を改善して、当日に再検査を受ける方法です。
車検に不合格になるのは、ユーザー車検を受けた場合に多いもの。
しかしユーザー車検は1日に3回まで検査を受けられ、当日中に不合格の原因を改善できれば、あと2回は無料で検査してもらえます。
短時間で行える修理や改善であれば当日中に直し、再度車検を受ければ合格できるはずです。

対処法②:限定自動車検査証を発行して再検査を受ける

限定自動車検査証を発行してもらい、後日に再検査を受ける方法もあります。
車検に通らないとわかったものの、当日中に再度車検を受けられない場合もあるでしょう。
当日中の検査が難しいなら、有効期限が15日間となる「限定自動車検査証」を発行してもらいましょう。
限定自動車検査証を所有していれば、不備のある車でも公道を走行できます。
ただし配布日を含めて15日間が有効期限となるため、期限内に再車検を受けなければなりません。
15日以内に再車検が可能であれば、限定自動車検査証を発行してもらうのもひとつの方法です。

再検査にかかる費用

もし15日以内に再検査が受けられない場合、約3,100円の費用が加算されます。
内訳は新規検査料1,300円と、手数料1,800円です。
費用の負担額は地域により変わります。
しかし再検査であれば、通常の車検費用よりも高額な費用がかかることは間違いありません。
ユーザー車検を選んだとしても費用がかさむ結果となるため、できる限り15日以内に再検査を受けてください。

対処法③:売却してしまう

車検で不合格となったなら、車を売却してしまう方法もあります。
不合格となった原因部分の改善に費用がかかる、何回再検査を受けても不合格となってしまう…。
車検に通すことが難しければ、いっそ売却して、新たな車を購入してみてはいかがでしょうか。
年式が新しく人気のある車種や、走行距離の少ない車種であれば高額で買い取りしてもらえる可能性もあります。
売却して車検に通りやすい、新たな車を迎えることもひとつの方法です。

対処法④:廃車してしまう

車検に通らない上に売却も難しい車であれば、廃車にしてしまう方法が残されています。
走行距離がかなり多い車や低年式の車であれば、買取してもらえないケースも少なくありません。
廃車を取り扱う中古車買取業者であれば、無料で廃車処分を受け付けていることもあります。
また廃車扱いでも値段がつくこともあるため、車検を機に廃車にするのも選択肢のひとつでしょう。

車検に通るために事前にできる対策

車検に通らない車はたしかにありますが、できれば車検に合格したいとの気持ちを持っている方は多いはずです。
そこで車検に合格するために、事前にできる対策法をまとめました。
車検を受ける前に、次の4つの項目を確認していただければ車検に通りやすくなります。

対策①:定期的な点検やメンテナンスを行う

まずは定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
普段から愛車のメンテナンスを行っていれば、車検に通らない原因を見つけやすくなるためです。
法律で義務づけられている車の点検は、車検だけにとどまりません。
国土交通省では「日常点検整備」「定期点検整備」の2種類を自動車使用者の義務としています[1]。
2種類についての違いは次のとおりです。

  • 【点検整備の違い】
  • 日常点検整備:日常の使用において運転者が自ら行える整備のこと
  • 定期点検整備:構造・装置に関して定期的に行う専門的な知識を必要とする整備のこと

日常点検整備は、車に対する専門的な知識や技術がなくても行える範囲の整備のことを指します。
一方で定期点検整備は日常点検整備よりも専門的な点検であり、業者に依頼して行うのが一般的です。
いずれの整備も自動車を安全に保つために必要とされているものであるため、日頃から点検・メンテナンスを怠らないようにしましょう。

対策②:必要な書類をそろえておく

車検に必要な書類を揃えておくことも効果的な対策法のひとつです。
書類が揃っていなければ、自動車に特に支障がなくても車検に通らないことも考えられます。
車検を受けるのに必要な書類は次のとおりです。

  • 【必要書類】
  • 車検証
  • 自動車納税証明書
  • 自賠責保険証明書

自動車納税証明書については、早めに納付を行っていれば準備しなくても構いません。
しかし車検証と自賠責保険証明書については必要となるため、車検の前にあることを確認してください。
もし紛失などで見当たらない場合は、再発行申請を行い、スムーズに車検に合格できるようにしましょう。

車検証の再発行手続きについて

車検で必要な書類の中でも、特に重要なものは車検証です。
車検証を再発行する場合、次のような手続きが必要となります。

  1. 【手続き】
  2. 陸運局・運輸支局もしくは軽自動車検査協会に行く
  3. 書類に必要事項を記入する
  4. 収入印紙を購入する
  5. 収入印紙を手数料納付書に貼る
  6. 窓口に書類と手数料納付書を提出する

普通自動車か軽自動車かによって管轄が違います。しかしいずれの場合も手続きは簡単です。
1時間ほどあれば車検証の再交付を受けることができます。
ただし、陸運支局・軽自動車検査協会ともに土日祝日は再交付を受け付けていません。
上記の手順を参考にしながら、車検を受ける日程よりも早めに準備するのがおすすめです。

関連記事:車検当日に必要な持ち物は?

対策③:基準を超える改造は避ける

車検に合格するための対策として、安全基準を超える大幅な改造を避けることも重要です。
車が好きな方であれば、ご自身の好みにあわせて改造したくなるかもしれません。
しかし車検に通らない改造であれば、最大2年間しか改造した状態を維持できなくなってしまいます。
そのため安全基準を超えないレベルで改造を行い、車検に通れるような状態にしておきましょう。

対策④:税金や反則金を納める

自動車税や反則金を指定された期日内に納めることも、車検に通るために必要な対策となります。
なぜなら自動車税や罰則金を支払っていないと、車検を受けられなくなるためです。
また放置駐車違反で罰金を納めない場合、自動車検査証の期限を更新できない「車検拒否制度」が採用されます。
いずれにしても自動車関連で納めなくてはならないものがあるなら、車検前にかならず納めなければなりません。
車検時の税金について詳しく知りたい方は“車検時に必要な税金について詳しく解説”をご覧ください。

あらかじめ対処をすれば車検に通らないことはない!

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、車検に通らない原因や事前の対処法がご理解いただけたと思います。
車検の前に正しくメンテナンスや対処を行っておけば、車検に通らないことはありません。
不合格の上に再車検となると、費用も余分にかかってしまいます。
費用を抑えるためにも、今回の記事でご紹介した対策法が必要でしょう。

これから車検を受ける予定で車検会社を探しているなら、「とことん車検ナビ」で簡単に近くの車検会社を見つけられます。
ぜひご活用ください。

[1]参照:国土交通省:点検整備の種類

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