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いろは41 デイライト(昼間走行灯)とは?車検合格との関連性いついても解説!

「デイライトがあると車検に通らない?」「車検に通す方法があったら教えてほしい」などと考えていませんか。自動車のデザインを重視して、後付けした方は特に心配でしょう。
結論から述べると、デイライトがあっても車検に通すことはできます。ただし、保安基準を守らなければなりません。

この記事では、車検でチェックされるデイライトの要件や製品を取り付けるときに気を付けたいポイントなどを解説しています。車検との関わりが気になる方は参考にしてください。

そもそもデイライトとは?

自動車の前面に取り付けた昼間走行灯のことです。名称からわかる通り、夜間ではなく昼間に使用します。目的は、自動車の前方に位置する人や車からの視認性を高めることです。つまり、周囲に自身の存在を伝えて、安全性を高めるために使用します。このライトがあると、見通しがきかない曲がり角であっても、対向車は自動車の存在に気づきやすくなるでしょう。

デイライトは、その目的からイグニッション連動のオートライトとなっています。イグニッションは自動車のエンジンをかけるための電源、オートライトは点灯・消灯を自動で行う機能です。したがって、デイライトは自動車のエンジンをかけると自動で点灯します。点灯を忘れることがないため便利ですが簡単には消灯できません。具体的な消灯方法はケースで異なりますが、関係する設定を変更しなければならないこともあります。とはいえ、自動車の視認性と安全性を高められる点は魅力です。必要性を感じる場合は、積極的に活用したいパーツと考えられます。

デイライトを車検に通すために必要なアクション

2016年10月に行われた保安基準の改正で、デイライトの要件が定められました。設置は義務付けられていませんが、要件を守ればデイライトを取り付けた自動車でも車検に通せます。車検に通すため必要なアクションは次の通りです。

デイライトの保安基準をチェック

デイライトの要件は非常に細かく定められています。灯光の色・明るさなどの要件は次の通りです。

  1. 昼間走行灯の光度は、1,440cd以下であること。
  2. 昼間走行灯の照射光線は、他の交通を妨げないものであること。
  3. 昼間走行灯の灯光の色は、白色であること。
  4. 昼間走行灯は、灯器が損傷し、又はレンズ面が著しく汚損していないこと。
  5. 昼間走行灯は、レンズ取り付け部に緩み、ガタ等がないこと。
  6. 昼間走行灯の照明部の大きさは、25cm²以上200cm²以下であること。

出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)」

1,440cdの「cd(カンデラ)」は光度の単位です。前方に照射されたデイライトの光の強さといえるでしょう。この値が大きいと遠距離まで照射できます。ちなみに、欧州の基準は、デイライトの光度を1,200カンデラと定めています。

保安基準の注目ポイントは、灯光の色が白色に限定されていることです。保安基準が定められるまで人気を集めていた青色はデイライトとして認められません。車検に通すため、これらを満たしたうえで他の交通を妨げないようにする必要があります。

デイライトを装着する際の注意点

装着などに関する保安基準も定められています。参考に、一部を抜粋して紹介します。

  1. 昼間走行灯の数は、2個(二輪自動車に備えるものにあっては、1個又は2個)であること。
  2. 自動車(二輪自動車を除く。)に備える昼間走行灯は、その照明部の最内縁において600mm(幅が1,300mm未満の自動車にあっては、400mm)以上の間隔を有するものであること。
    (中略)
  3. 昼間走行灯は、その照明部の下縁の高さが地上250mm以上、上縁の高さが地上1,500mm以下となるように取り付けられていること。
  4. 前面が左右対称である自動車に備える昼間走行灯は、車両中心面に対し対称の位置に取り付けられていること。

出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)」

これらに加えて、ヘッドライトやフォグランプが点灯しているときは自動的に消灯するように取り付けること、デイライトが点滅しないことなども定められています。また、これらの要件を満たしたうえで、デイライトの直射光、反射光が自身の自動車と他の自動車の運転を妨げないことも求められます。さらに詳しい要件は、国土交通省が発表している道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)でご確認ください。

後付けデイライトの保安基準をチェック

後付けデイライトの中には、昼間走行灯の保安基準で定められている光度よりも低いものなどがあります。デイライトとして車検に通すことはできませんが、その他灯火類の保安基準を守れば車検に通せます。保安基準で定められた「その他灯火類の制限をまとめる」と次のようになります。

  • 灯光の色:赤色以外
  • 光度:300cd以下
  • 光度が増減するものを備えてはならない(色度の変化で視感度が変化するものを含む)
  • 点滅するものを備えてはならない

出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準(2022年12月23日現在)」

昼間走行灯よりも色の選択肢は多くなります。例えば、人気色の青色も使用可能です。光度は、昼間走行灯より低く抑えられています。また、点滅するものや光度が増減するものが禁止されている点もポイントです。目立ちやすいものは制限されているといえるでしょう。

保安基準を守るためのデイライトの取り付け方

保安基準をもとに、デイライトの基本的な取り付け方を解説します。照明の最も低い部分の高さは地上250mm以上、最も高い部分の高さは地上1,500mm以上となっています。昼間走行灯の数は2個、最内縁の間隔は600mm以上です。つまり、中央に取り付けることはできません。照明部の大きさは、25cm²以上200cm²以下となっています。これは2個を合わせた合計です。取り付け位置だけでなく、面積にも注意が必要です。

デイライトのアフターパーツ

デイライトは、視認性を高めるだけでなく、ドレスアップ用のアフターパーツとしても人気です。おおよその相場は2,000円程度~といえるでしょう。製品選びのポイントは、車検に対応していることです。昼間走行灯もしくはその他灯火類のいずれかに対応している必要があります。取り付け難易度は製品により異なります。簡単なものであれば自分で取り付けられますが、細かな保安基準に対応させることは難しいかもしれません。車検を考えるのであれば、専門の業者へ依頼することをおすすめします。工賃の目安は5,000円程度です。

フォグランプ、スモールランプとの違い

デイライトとよく似たライトとしてフグランプとスモールランプがあげられます。フォグランプは霧や雨などで良好な視界を確保できないときに点灯するライト、スモールランプは他車に自分の自動車の車幅を伝えるライトです。本来の目的に従い使用することが重要です。

デイライト以外に車検前に確認したほうが良いポイント

車検で検査されるのはデイライトだけではありません。心配な方は、事前にいくつかのポイントを確認しておくとよいでしょう。具体的には、ヘッドライトやウィンカーなどに損傷や破損がないか、これらが正常に点灯・点滅するかなどが考えられます。何かしらのカスタムを行った場合は、灯光の色などにも気を付けなければなりません。例えば、ヘッドライトは白色、テールランプ・ブレーキランプは赤色と定められています。詳しい要件は、国土交通省が発表している道路運送車両の保安基準で確認できます。

車検の合格に向けてできる日常点検について知りたい方は”車検検査項目一覧と合格するために日常的に注意しておくべきポイント”をご覧ください。

まとめ

デイライトは車検の合否に深く関わります。デザインが気に入ったなどの理由で、よく考えずに後付けすると車検に通らないことも考えられます。保安基準を確認したうえで、適切に取り付けることが重要といえるでしょう。取り付け方がわからない場合は、専門の業者に依頼できます。

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