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いろは47 車検と荷物の関係|積んだまま受けるリスクと積んだままでもよい荷物

車検を受ける前に荷物を降ろすべきかわからず悩んでいませんか。手間がかかるため、できれば現状のまま受けたいと考える方は多いでしょう。最初に結論を示すと、そのままでも問題ないケースは多いですが、降ろせるものは降ろしておくほうが無難です。積んだままにしておくと、さまざまなトラブルが考えられます。この記事では、車検と荷物の関係を詳しく解説しています。積んだまま受けるリスク、積んでいても問題ない荷物、降ろしたほうがよい荷物などが気になる方は参考にしてください。

車検時は荷物を積んだままでよいのか?

自動車に荷物を積んだままでも車検は受けられます。ただし、最大積載量を超えるほど重量が重い場合や検査結果に影響するほど重量が重い場合は除きます。また、紛失をはじめとするリスクもあるため、基本的には不要なものを降ろしてから受けるほうがよいでしょう。そのままの状態で受けたい場合は、事前に店舗へ相談しておくと理解を得やすくなります。店舗の多くは、紛失をはじめとするトラブルを心配しています。したがって「トラブルの責任は自分で負う」などと約束をしておくと安心してもらいやすくなるはずです。

車検時に支払う自動車重量税に影響する?

車検を受けるときに、車検期間分の自動車重量税を納めなければなりません。軽自動車以外の自家用乗用車における税額は車両重量などで決まります。ただし、自動車に積んでいる荷物が税額へ影響することはありません。自動車検査証に記載されている車両重量をもとに税額を算出するからです。積載物の影響による増税を心配する必要はないでしょう。ちなみに、軽自動車以外の自家用乗用車における税額は、車両重量0.5トンあたり4,100円/年です(軽自動車は車両重量に関わらず3,300円/年)。ただし、新車登録から13~17年目は0.5トンあたり5,700円/年、18年目以降は0.5トンあたり6,300円/年になります。

関連記事:車検費用の内訳を徹底解説!

車検時に荷物を積んでいる場合の4つのリスク

気を付けたいリスクは次の4つです。

リスク① 荷物の紛失や破損

荷物の紛失や破損に気を付けなければなりません。整備や点検の邪魔になると、自動車に積んでいるものは一時的に車外で保管されます。このときに、行方がわからなくなってしまうことや油がついてしまうこと、壊れてしまうことなどが考えられます。自動車に積んでいるものにこれらのトラブルが生じても補償は受けられません。基本的には、すべて自己責任となってしまうからです。荷物を降ろさない場合は、この点を押さえておく必要があります。大切に扱っているものは、できる限り降ろしておきましょう。

関連記事:納税証明書がない状態でも車検は受けられる・受けられないケースについて解説

リスク② 車検に通らない

重いものを積んでいると、検査結果に影響することがあります。注意が必要な検査として、ヘッドライト検査とブレーキ検査があげられます。例えば、自動車のリアに重いものを積んだまま車検を受けると、光軸がずれて(ハイビーム気味になる)ヘッドライト検査に通らない恐れがあります。あるいは、荷物の重量で停止距離が伸びてブレーキ検査に通らないことも考えられるでしょう。思わぬ結果を招くことがあるため十分な注意が必要です。トランクに積んでいる荷物なども忘れずチェックしましょう。
車検に通らない原因について詳しく知りたい方は“車検に通らない7つの原因と合格するためのメンテナンス&対処法”をご覧ください。

リスク③ 車内清掃の特典を受けられない

一部の店舗は、特典として車内清掃を提供しています。車内に荷物があると、特典を受けられない恐れがあります。破損や紛失などを防ぐため、荷物を積んでいる自動車に特典を提供していない店舗があるからです。あるいは、ものがある箇所を除いての清掃となることも考えられます。いずれにせよ、何かしらの影響を受けることがあるため気を付けなければなりません。車内をきれいにしてほしいと考えている方は、事前に準備を整えておきましょう。

リスク④ 点検に時間がかかる

荷物を積んでいると、点検に時間がかかる恐れもあります。例えば、車内に凝ったインテリアを施していると作業を進めにくくなることが考えられます。また、ものの量が多いと、積み降ろしに手間がかかるでしょう。荷物の有無で車検期間が何日も変わることは考えにくいですが、それでも影響がないわけではありません。即日対応の場合などは、影響が大きくなると予想されます。車検をスムーズに受けたい場合は、注意したいポイントです。
車検にかかる時間について詳しく知りたい方は“車検にかかる時間の目安は?短縮につながるポイントも紹介”をご覧ください。

車検時に積んでいてもよい荷物

基本的に、車検は自動車の荷物を降ろしてから受けるほうがよいといえます。とはいえ、すべてのものを降ろすとなると手間がかかります。一般的には、次の荷物程度であれば積んだままでも問題ないと考えられています。

  • 【例】
  • 電源アダプター(シガーソケット)
  • ドリンクホルダー
  • スマートフォンホルダー
  • ティッシュボックス
  • 灰皿

以上のほかでは、チャイルドシートもあげられます。基本的には、検査に影響を与えない小物類は積んだままでも問題ないといえるでしょう。検査で汚れたり壊れたりする恐れがないことも重要なポイントです。ただし、以上のリストは絶対的な基準ではありません。詳しくは、利用する店舗でご確認ください。

車検時に降ろしておきたい荷物

反対に、車検時にできる限り降ろしておきたいものもあります。代表的な例は次の通りです。

  • 【例】
  • 仕事に使う荷物
  • ぬいぐるみなど
  • 貴重品

業務用の道具は降ろしておいたほうが無難です。工具などは重いものが多いため検査に影響する恐れがあります。また、書類関係は軽いですが、情報漏洩のリスクが付きまといます。取り扱いには注意しましょう。ぬいぐるみなども降ろしておきたい荷物としてあげられます。重量は軽いですが、置き場所や個数、大きさなどによっては、検査に影響を及ぼす恐れがあります。また、紛失や汚損のリスクも無視できません。同様に貴重品にも注意が必要です。紛失なども考えられるため、車検の前に降ろしておきましょう。

どうしても荷物を降ろせない場合は?

さまざまなリスクが想定されるため、荷物を降ろしてから車検を受けるほうがよいといえます。一方で、降ろしたくても降ろせないケースがあることも事実です。何かしらの事情で降ろせない場合は、店舗へ相談しておくことをおすすめします。プロの視点で検査の邪魔になるもの、積んでいても問題ないものを教えてくれるため準備を進めやすくなります。また、トラブル発生時における責任の所在を確認することで、依頼しやすくなる(依頼を受けやすくなる)でしょう。

車検は荷物を降ろしてからがおすすめ

車検と荷物の関係について解説しました。そのままでも問題ないケースは多いですが、さまざまなリスクが存在することを理解しておかなければなりません。結果に影響を及ぼすこともあるため、荷物の取り扱いには気を付けるほうがよいでしょう。納得できる店舗をお探しの方は、地域の優良店から見積もりを取って比較できる「とことん車検ナビ」をご利用ください。特典を用意している店舗もあるため、お得に車検を受けられる可能性があります。

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